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営業からマーケティング転職で資格取得は役立つのか

営業からマーケティングへの転職で資格取得すれば達成できるのかな…

マーケティング転職に於いて、資格は必須ではないですが、有利に働きます。

理由は、自身の知識や勉強への姿勢、マーケティングへの熱意を伝える手段となるからです。

私自身、営業職からマーケティング職へ転身し、資格の価値を理解しています。

この記事では、資格取得の利点と、それが転職にどのように役立つのかを、私の経験に基づいてお伝えします。

マーケティング職へ転職時の資格の価値

マーケティング職への転職は、知識とスキルが問われますので、資格で得た専門知識が役立ちます

私自身、過去の面接で、以下の様な具体的な戦略策定を問われました。

  • 突拍子もない質問:ハワイでのホットココア販売戦略など
  • 希望する会社での施策:ワインメーカーでの入社後実施したいマーケ戦術など
  • 勉強の方法:マーケティングスキルを身に着ける為に日々何をしているかなど

当時の経験の浅い私には十分な答えがありませんでしたが、資格があれば、対応が可能だったはずです。

たとえば、認知を高めるためにSNS広告を出稿したり、イベントを実施するなど、フレームワークや戦略に基づいた回答を提供できたはずです。

これらの例から、資格が面接での自信と有効なアピール材料になることが分かってもらえると思います。

次のセクションでは、実際にどの資格が役立つのかを見ていきます。

役立つ資格の種類とその選択基準

マーケティングに関する資格の種類については、大きく全体網羅型特化型に分けられます。

自分のキャリアや目的によって、適切な資格が異なり、その選択は非常に重要になります。

  • マーケティングのディレクターや管理職:幅広い知識が求められる全体網羅型の資格が役立ちます。
  • 特定分野のスペシャリスト:特化型の資格の方が適しているでしょう。

全体網羅型資格

次の二つの資格は、マーケティング分野の広範な知識を提供します。

マーケティング検定マーケティング・ビジネス実務検定
資格概要用語理解から概念~実践活用用語理解、法律、事例~実務内容
階級3級から1級が用意C級からA級が用意
費用6,600円~5,700円~
公式ページ日本マーケティング協会ページ国際実務マーケティング協会®ページ
特徴内閣府公認資格25年の歴史ある資格

これらの資格は、マーケティングの基本から実践まで幅広い内容を提供し、特に営業職からマーケティング職を目指す初学者には理想的です。

但し、これらの資格は、階級が上がるにつれて実践経験が求められます。

そのため、初学者は、初級編を取得し基本的な用語や概念を理解した後は上の階級を目指すのでなく、実際のマーケティング活動に移ることを推奨します。

これらの資格のレベルがわかる様に、以下にマーケティング検定の例題を掲載しておきます。

例題:マーケティング検定3級

マーケティング検定3級は、選択問題で構成されており、30問出題のうち、21問70%以上獲得できれば、合格となります。

マーケティング・ミックス(4P)のうち、誤っているものを次のア~エの中から選びなさい

  • ア. 製品戦略:Product
  • イ. 価格戦略:Price
  • ウ. 差別化戦略:Position
  • エ. 広告・販売促進戦略:Promotion
マーケティング検定3級過去問

例題:マーケティング検定2級

マーケティング検定2級になると、応用の理解度が求められ、4択以外の問題も出てきます。

次の文章を読み、空欄に当てはまる語句の組み合わせで正しいものを選びなさい

製品に関する全体的な業務の進行を統括する制度を(①)という。(①)に自らの資源を自由に用いる権限を与えようとしたのが(②)である。(②)では、事業部の垣根を越えた調整がスムーズに進行しやすいが、2重命令系統が存在する。「専門化しつつ、統合化する」という難問を解決するための組織デザインの1つとして、(③)の考え方がある

  • あ:①ブランドマネージャー・②マトリクス型組織・③SPA
  • い:①プロダクトマネージャー・②スクラム型組織・③SBU
  • う:①ブランドマネージャー・②スクラム型組織・③SPA
Youtubeビジネスマンの学び舎より

例題:マーケティング検定1級

マーケティング検定1級は、すべて論述の問題となり、3-10問程度のケースが提示されて、それに対する回答を記述する形になります。

300点満点の60%獲得且つ、上位20%のみが合格となる狭き門となります。

以上が資格の例題となります。

これらの資格は、即使えるマーケティングの知識を学ぶための最短経路となり、知識をアピールすれば、転職時の採用可能性が高まります。

施策特化型の資格

特定の分野に特化した資格は、全体を網羅する資格よりも具体的で、実践的となります。

そのため、自身が目指す方向性が明確な方にとっては、全体を網羅する資格よりも効果的に働く可能性が高いです。

この分野の資格を戦略設計の上流から試される『デジタルマーケティング全般』と『Webサイト特化』に分類して、それぞれ紹介していきます。

デジタルマーケティング全般

ここに分類されている資格については、戦略設計などの上流から入っていて、それぞれの特化分野以外の部分にも触れています。

Web解析士IMA検定
資格概要Webサイトの戦略~実践サイト分析~広告
階級web解析士~上級~マスターStandard or Professional
費用17,600円~19,800円~
公式ページ一般社団法人ウェブ解析士協会IMA研究所
特徴サイト分析に特化して網羅広告中心の暗記に偏らない

以下にWeb解析士の例題を示しております。

あなたは広告代理店の担当者です。クライアントからウェブ解析レポートの提示を求められました。レポートの作成にあたって、最初に行うべきこととして、最も適切なものを選びなさい。

  • ロジック、レポートのアウトラインを組み立て、タイトルやコメント、データの位置を決める
  • 図表のビジュアライゼーションと課題管理表のアップデートを行う
  • ウェブ解析データに加え、関係者のヒアリングを行い、クライアントのビジネスモデルの把握やウェブの要件定義、設計資料を入手する
  • Googleアナリティクス4のデータを開示してもらう
ウェブ解析士合格レポより

この様に、サイトに特化しているが、広告の事についても、触れられているます。

webサイト特化

これらの資格については、Google Analiticsの使い方などのより具体的な内容が試されます。

WebアナリストGAIQ
資格概要Webサイト特化Google Analytics特化
階級--
費用17,600円~無料
公式ページ日本Web協会Google Skillshop
特徴5時間の講座受講も可Google提供資格(12か月更新)

ディメンションと指標で利用できるスコープレベルはどれですか。

  • イベントレベル、セッションレベル、トランザクションレベル、ユーザーレベルのスコープ
  • 地域レベル、滞在期間レベル、商品レベル、ユーザーレベルのスコープ
  • ヒットレベル、セッション レベル、商品レベル、ユーザーレベルのスコープ
  • イベントレベル、滞在期間レベル、トランザクションレベル、ユーザーレベルのスコープ
GAIQ過去問より

以上が施策特化型の資格となります。

SEOコンサルタントやSEOのsaaSツールを提供している企業へ行くならWeb解析士やWebアナリストは有効であります。

資格の種類と選択基準のまとめ

このセクションでは、マーケティング職への転職を考える方が、どの資格を選ぶべきかについて、幅広い視点から解説しました。

自分のキャリア目標に合った資格を選び、効率的に学びましょう。

特に目指す決まった分野が無く、何から始めて良いか分からない人は、マーケティング検定などの全体を網羅する資格から始める事が良いでしょう。

一方で、webサイトや広告からスキルを磨いていくと考えている人にとっては、施策特化型資格が最適となるでしょう。

実際に資格を取ってマーケティングへの一歩を踏み出す

マーケティングへのキャリア移行において、最初に取り組むべきは、実践の場を作り上げる事であります。

資格を取得しても、使う機会が無ければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

例えば、ブログを始めて、そのデータをGoogle Analyticsで分析することができます。

このプロセスを通じて、GAIQやWebアナリストなどの資格を活かすことができます。

ブログなどの実際のマーケティング活動の成功は、資格取得以上の実績として、転職活動において重要視されます。

資格取得は補助として考えて、実践へと繋げることが成功への鍵です。

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